バブルが終わってドン底になってた頃の思い出です。
友達経由で先輩からバイトを紹介してもらいました。
やたら日給が高いのでヤバい仕事だとは薄々思ってました。
バイト内容はカメラの設置とその撮影内容の確認。
主に夕方から深夜の２時頃までの勤務です。
バイト初日、指定された駅から車で拾われ、連れて行かれたのは築２０年以上のボロアパート。
今じゃ少なくなってるし知らない人も多いと思うが、ドラマとかに出てくるオンボロアパートみたいなｲﾒｰｼﾞです。
２階建てのアパートで、中央にアパート玄関。
入ると２階に上がる内階段があり、中央の廊下を挟んで幾つものドアがありました。
汚れから推測するに、恐らくドアの横には各々洗濯機が設置されてたみたい。
俺が行った時にはスッキリした廊下でしたが、時代のニオイがﾌﾟﾝﾌﾟﾝする廊下でした。
バイトで集まったのは、俺以外に２人いました。
先輩と４人で一番奥の部屋に入り、バイトの説明が始まりました。
びっくりしたのは部屋の綺麗さです。
外観から想像する部屋とは違って、壁は真っ白の綺麗なフローリング。
ただトイレやお風呂、窓などは時代を感じる作りでした。
部屋は２つの部屋があり、玄関を入って６畳のキッチンがあり、襖の仕切りの奥には８畳間があります。
襖は取っ払っていたので、玄関から見ると細長い１４畳のワンルームみたい。
奥の８畳間には箱が幾つもあり、それらがビデオカメラや小さなＴＶ類だとすぐに分かりました。
まず先輩の説明から始まり、２つのグループに別れ、俺は先輩と組みました。
とりあえず今日は全ての部屋にカメラを設置する仕事だから。
そう言われて設置する細かい解説が始まり、目の前で先輩が実際に設置するのを見てました。
説明が終わり荷物を持って作業がスタートし、俺と先輩は１階での作業でした。
先輩の後をついて向かいの部屋に入ると、さっきまでいた部屋とは全く違いました。
外観通りのボロい部屋で、恐らくこれが元々の部屋なんだと分かりました。
でもなぜか奥の８畳間にはシングルのベッドと小さな棚と机があります。
ここで生活するには全く家具が足りませんが、まるで風俗の個室みたいな光景です。
カメラの設置に関しては詳しく書けませんが、全て有線で繋いでいました。
壁に予め工事がしてあるので、そちらに繋いで出力して･･･って感じです。
１つの部屋に設置するカメラは３つで、その全てがベッドに向かっているんです。
もうこの時点でほぼ予想ができました。
このカメラはこのベッドの上で行われる行為を撮影するもんなんだって。
もちろん傍から見てカメラがあると分かるような設置はしてませんでしたし。
昼から始まったこの作業が全て終わるったのは２０時過ぎでした。
途中休憩とか喋りながらやっていたので、あんまりツライ感じもしません。
終わってからそのまま先輩に駅前の焼き肉屋へ連れて行かれ、その後は居酒屋、キャバクラへと連れて行ってもらいました。
この時点でかなり辞めたくなってましたが、言い出せずに迷いながら時間が過ぎました。
そしてバイト開始当日、迎えは無いので歩いてｱﾊﾟｰﾄまで向かいました。
既に先輩が部屋にいて、他のメンバーも上に来てると聞きました。
コンビニで飲み物とお菓子などを買いに行き、部屋で待機する事２時間。
先輩のポケベルが鳴り、「103号室のｽｲｯﾁ入れて来い」と言われ録画ｽｲｯﾁを入れに行きました。
それからしばらくしてドアがノックされ、先輩がキッチン上にある小窓を少し開けてｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮと何か対応。
小窓は少ししか開いておらず、相手が誰なのかは分かりません。ただ女の子の声だったのは分かりました。
先輩が鍵を渡して、部屋番号と時間を喋っていたのを覚えています。
もう勘の良い人は前から分かっていると思いますが、そのｱﾊﾟｰﾄはﾚﾝﾀﾙﾙｰﾑみたいなとこだったんです。
風俗店の許可を貰ってるのか分からない店舗を持たない風俗店から、風俗嬢とお客がやって来るんです。
だいたいが４０分～６０分ぐらいの使用。
その間の行為をカメラで撮影して録画するってのがバイト内容でした。
「女の子に何かあったら大変だからな、単なる監視だよ」
先輩はそう言ってましたが、どう考えても違いますよね。
小さなＴＶにはお客と風俗嬢が映っています。
３方向からの映像なので、２人の動きが手に取るように分かるんです。
ドキドキしながら見ていると、先輩は「コイツ緊張してるぜ？ほら」とか「風呂入ってからにしろよな」とかﾁｬﾁｬを入れていました。
俺はそんな余裕も無く、ただ相槌を打ちながら見入っていました。
普通の風俗と同様に、シャワーを浴びた２人がベッドで性行為をする。
でも普通とは違ったのは、思いっ切り本番ありだった事です。
馴れた手つきでフェラをする風俗嬢。
病気があるかもしれないアソコを舐めまくるお客。
ウソ臭い喘ぎ声を出しながら感じた演技をしている風俗嬢。
ゴムをつけて騎乗位で挿入し、その後はバックと正常位でﾌｨﾆｯｼｭ。
小太りのお客とジャレ合ッた後、シャワーを浴びたらしい。
着替えた２人が映像から消えてしばらくすると、またドアがノックされました。
小窓から鍵を受け取る先輩、「ちょっとしたら電源落としてこいよ」と言われる俺。
その日は４～６組ぐらいだったと思う。
女の子は１人だけ以外は全員違う子で、お客はどうやら中年のオッチャンだけでした。
終わって上の階にいるﾒﾝﾊﾞｰと合流して、また先輩にゴチになって送ってもらいました。
食事中に聞いた話だと、上でも同じぐらいの組数がやって来てたらしい。
俺以外は全員ノリノリでﾃﾝｼｮﾝも高く、他人のセックスを覗く仕事は楽しいっぽいみたいでした。
撮影されたビデオは電源を落とす時に回収し、先輩に渡していました。
それがどこに出回っているのかは分かりませんでしたが、普通に考えたら･･･ねぇ･･･って感じです。
数ヶ月やって業務には慣れてきたけど、やっぱり怖かったので辞めました。
辞める時はかなり色々と言われましたけど、一応先輩の知り合いだったので辞めれたのかと。
先輩からの話だと、あれから２年以上は続いたみたいです。
間一髪だったと笑ってましたが、俺は全く笑えませんでしたけどね。
なんかエロくない体験談でゴメン^^;
このへんでオイトマしときます。有難う御座いました。
■補足■
質問に答えられなくて申し訳ない。色々あるので察して下さい。
先輩に関してですが、今はどこにいるのかサッパリ分かりません。
終わったと聞いてから１年かそのぐらいで、関西に行ったとか行方不明だとかは聞きましたが。
これを読んだら「俺の事じゃん！」と分かるはずですが･･･俺も引っ越してるんでｗ
まぁ、全て俺の妄想だと処理して頂けたら幸いですｗ
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